どうもこんにちは、ユーリです。
という方に向けて、
- 都道府県や市区町村の職員といった、地方公務員のメリットとデメリット
を、市役所で地方公務員として3年間働いていた私がお伝えします。
- 地方公務員の試験を受けるか悩んでいる
という方は、是非お読みください!
目次
地方公務員のメリット
地方公務員になって実際に感じた具体的なメリットは、次の6つです。
- 高額ではないが、収入が安定している
- 少しずつだが、必ず昇給していく
- 基本的にはクビにならない
- 苦手な仕事も、異動によってリセットできる
- 福利厚生が充実しており、ワークライフバランスが取りやすい
- 社会的信頼がある
ご覧の通り、大きくは【収入面】【仕事面】【生活面】に大きく別れます。ここからは、実際の経験も交えてメリットをお伝えしていきます!
【地方公務員のメリット】収入面
メリットとして「収入面」を挙げていますが、決して高収入ではありません!高収入な職業を探せば、他に医者や弁護士、大手企業勤めなどたくさんあります。
ですが、地方公務員は景気に左右されること無く安定した収入が得られ、特別な努力や成果がなくても徐々に昇給していきます。
実際、食物栄養科出身なこともあり飲食業界で働いている友人がたくさんいますが、コロナ渦で収入が減ったという声を多数聞きました。
また、少し前には「老後2,000万問題」も取り上げられましたが、地方公務員なら60歳の定年まで身体さえ健康であれば働き続けられます。さらに希望すれば65歳までは再任用職員としても働けます(バイト程度の給料ですが)。
【地方公務員のメリット】仕事内容
市役所などの地方公務員は、基本的には3~5年程度で部署異動があります。
そのため「今の仕事向いてないな」「今の部署に嫌いな同僚がいる」といったときも、しばらく我慢すれば他部署へ異動できます。
一般企業では店舗や事務所異動があったとしても、部署が変わることはあまりないのではないでしょうか?今の部署に不満がなくても、部署異動により色々な仕事を経験することで、新鮮味を感じられるはずです。
【地方公務員のメリット】生活面
地方公務員になって感じた最大のメリットは、「ワークライフバランスの取りやすさ」です。
土日祝の休み以外に、決められた月の中であれば夏季休暇として好きな日に6日間、年末年始も6日間は必ず休めます。また、結婚休暇として5日間付与されるので、新婚旅行はこの休暇を使って行けました。
もちろんこれ以外に有休制度もあり、わたしは月1~2ペースで取っており、周りも同じような感じでした(笑)
特に女性であれば産休や育休制度やその取りやすさが気になると思いますが、わたしが働いていた職場では、見る限り全員が職場復帰しています。それだけ産休・育休も取りやすい環境なので、一生の仕事にできるというわけです。
地方公務員のデメリット
わたしが実際に感じたデメリットは、次の6つです。
- 給料は多くない
- 頑張りが給料に反映されることは少ない
- 異動が多く、仕事を極められない
- 理不尽なクレームが多い
- サービス残業が多いこともある
- 災害・緊急時の出勤がある
こちらも大きくは【収入面】【仕事内容】【生活面】の3つに分けられると思いますので、それぞれの視点から詳しくお伝えします。
【地方公務員のデメリット】収入面
年功序列なので自動的に昇給する反面、いくら頑張ってもほとんど給料に反映されません。
何となく仕事をしていても、地域に貢献しても、それが給料に反映されないとなればやる気も半減しますよね・・。
また、一昔前までは「公務員=高収入」と思っている人も多かったと思いますが、全くそんなことはありません。わたしは社会人3年目で転職しましたが、入職直後の手取りは15万でした。
【地方公務員のデメリット】仕事内容
2~3年おきに異動があり、ようやく仕事を覚えたころに部署異動・・なんてことも多々あります。そのため、一つの仕事を極めるのが難しく、新たな仕事をどんどん覚えなければなりませんし、人間関係も一からやり直しです。
また、メーカーなどの民間企業であれば、ある程度の客層は決まってきますが、市役所職員などの公務員は管轄住民全員がお客様にあたり、住民の性格や体質も様々です。そのため理不尽なクレームへの対応も多くなり、時には怒鳴られることもあります。
【地方公務員のデメリット】生活面
役所では予め人件費に対しても予算が組まれており、その中でやり繰りしなければなりません。ですが、仕事が終わらなければ必然的に残業することになりますよね。そうなれば何が起こるのか・・・?人件費を予算内に収まるよう、サービス残業をせざるを得なくなります。
また、地震や土砂災害などの緊急時は、たとえ自分自身の家族と連絡が取れない状況でも、休日であれ夜中であれ、働かなければなりません。これは憲法に”公務員は全体の奉仕者である”と定められていることからも、仕方のないことですが、決して嬉しくはないですよね。
まとめ
これまでご紹介したメリットとデメリットを、項目別に表にしました。
メリット | デメリット | |
収入面 |
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仕事内容 |
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生活面 |
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ここまでご紹介してきてお気づきの方も多いと思いますが、上記の表から分かるように、メリットとデメリットは表裏一体です。
同じことでも自分にとってはメリットとデメリットのどちらになるのか、その人次第ですので、自分の価値観や性格と照らし合わせて検討してみてはいかがでしょうか?
※「自分は公務員向きなのか知りたい!」という方は、こちらの記事も参考にしてください。